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2005年11月16日

自然という不自然

自然体とかよく耳にする。

YOUさんが自然体芸能人だとか、自然体に生きる方法がどうだとか、
雑誌に書いてあったりする。
 
 
でも自然に見える事って、
実際は凄く不自然な事によって成り立っている事が多い。
 
 
だって自然体って言われてる(?)YOUさんの髪型、
撮影の度にヘアーさんが作る訳です。
 
 
つまり自然な髪型は、不自然なヘアーメイクによって作られていて、
普通の人がそれをやる事は、まずあり得ないということになる。 

 
<自然>この言葉実は結構くせ者です。
仕事でも『自然にして』これが一番難しい。
 
 
よくスタッフに言います。
「自然に仕上げて」
 
 
ところがこの自然と言う解釈が、人それぞれ違うし、
曖昧すぎて解りにくいのです。
 
 
スタイリストは<自然な仕上げ>をブラシを使わないハンドブローと解釈する。
 
 
アシスタントは<自然な仕上げ>をブローでの自然な流れと解釈する。
 
 
ここで<自然な仕上げ>への解釈のズレが出て、仕上りが違ってしまう。
そんな事は良く有る事なんです。
 
 
今日縮毛矯正をしたお客様がいました。
クセは結構強く、うねりも有り、ボリュームが出やすい髪でした。
 
 
ただパキッと真直ぐにはしたくないとの希望。
僕としては『自然なクセ』を残したかったので、
毛先5センチのクセをそのまま残す事を提案した。
 
 
結果は良い感じになったと思います。
ボリュームはなくなり、毛先に自然なカールがのこり、
全体的にはクセが伸びてスッキリしたスタイルになりました。
  
 
「なんか縮毛矯正したとは思えない位自然」と御客様にも言って貰えました。
 
 
でもなんか不思議な会話ですよね。
縮毛矯正したのに、<してないみたいな仕上り>が良いなんて( ̄▽ ̄)
 
 
でも自然に仕上げる為のプロセスは、とっても不自然なんですよ。
まず、毛先が薬剤が付いても反応しにくい様に処理をします。
 
 
当然毛先には薬剤は付けない。
これがかなり不自然な作業です。根元の方から塗って、途中で止める。
髪の毛はスタイルによって部位の長さが異なるので、
仕上りを計算して残す訳です。
 
 
そしてアイロンも、2剤もただやるのではなく、
自然に仕上げる為の処理をします。
 
 
そんな<不自然な行為>の上に<自然なスタイル>が
成り立っているのも不思議なものです。
 
 
人間も自然に振る舞うの事が、一番不自然なのかもしれませんね。

投稿者 glam : 2005年11月16日 21:08
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