自然体とかよく耳にする。
YOUさんが自然体芸能人だとか、自然体に生きる方法がどうだとか、
雑誌に書いてあったりする。
でも自然に見える事って、
実際は凄く不自然な事によって成り立っている事が多い。
だって自然体って言われてる(?)YOUさんの髪型、
撮影の度にヘアーさんが作る訳です。
つまり自然な髪型は、不自然なヘアーメイクによって作られていて、
普通の人がそれをやる事は、まずあり得ないということになる。
<自然>この言葉実は結構くせ者です。
仕事でも『自然にして』これが一番難しい。
よくスタッフに言います。
「自然に仕上げて」
ところがこの自然と言う解釈が、人それぞれ違うし、
曖昧すぎて解りにくいのです。
スタイリストは<自然な仕上げ>をブラシを使わないハンドブローと解釈する。
アシスタントは<自然な仕上げ>をブローでの自然な流れと解釈する。
ここで<自然な仕上げ>への解釈のズレが出て、仕上りが違ってしまう。
そんな事は良く有る事なんです。
今日縮毛矯正をしたお客様がいました。
クセは結構強く、うねりも有り、ボリュームが出やすい髪でした。
ただパキッと真直ぐにはしたくないとの希望。
僕としては『自然なクセ』を残したかったので、
毛先5センチのクセをそのまま残す事を提案した。
結果は良い感じになったと思います。
ボリュームはなくなり、毛先に自然なカールがのこり、
全体的にはクセが伸びてスッキリしたスタイルになりました。
「なんか縮毛矯正したとは思えない位自然」と御客様にも言って貰えました。
でもなんか不思議な会話ですよね。
縮毛矯正したのに、<してないみたいな仕上り>が良いなんて( ̄▽ ̄)
でも自然に仕上げる為のプロセスは、とっても不自然なんですよ。
まず、毛先が薬剤が付いても反応しにくい様に処理をします。
当然毛先には薬剤は付けない。
これがかなり不自然な作業です。根元の方から塗って、途中で止める。
髪の毛はスタイルによって部位の長さが異なるので、
仕上りを計算して残す訳です。
そしてアイロンも、2剤もただやるのではなく、
自然に仕上げる為の処理をします。
そんな<不自然な行為>の上に<自然なスタイル>が
成り立っているのも不思議なものです。
人間も自然に振る舞うの事が、一番不自然なのかもしれませんね。