最近パーマをかける方が増えています。
カラーが一段落して(定着して)
髪型に変化をつけたいと思っている人達が多いのでしょう。
僕らが使うパーマ液には幾つかの種類があります。
チオ系
シス系
コスメ系(化粧品登録)
大きく括ればこんな感じでしょうか。
まあ、どうでも良い話です。
要はパーマがかかりゃいいだけ。
だのに、メーカーは色々なパーマ液を出してくるし、
ディーラーもよく把握しないで商品を紹介してくる。
美容師もろくに勉強もしないで、
いかに楽してパーマかけようかって考えてる人が多い。
悲しいかな世の中には、そんな美容師にパーマかけらて、
エライ目にあったと言う人が沢山いて、
そういう人達はトラウマの様にパーマを嫌がります。
雑誌なんかでも、パーマスタイルが多いのですが、
パーマと言いながら、
実際はコテを使ってスタイルを作る事がとても多いです。
コテで巻いた感じに近いリッジが、
パーマで出せなくもないのですが、
幾つかの条件が揃わなければ無理です。
そういうリッジが出にくい髪質もある気がします。
これは僕が思うに、単純に細いとか太いとかではなく、
もっと髪の内部によるものの様な気がします。
縮毛矯正をしていて、
髪の中がアイロンによる熱変性をおこしている場合も、
パーマは奇麗にかかりません。
傷みがあるレベルを超えてる場合も、パーマは奇麗にかかりません。
あとは美容師がヘボな場合です( ̄△ ̄;)
髪質、コンディション、美容師の腕
(ロッド、毛束の厚み、薬剤に関しての知識)
これが大事です。
パーマ液はあまり大事ではない気がします。
シスとチオがあれば、後は何でも出来ると思うし、
それでかけられない髪には、
パーマをかけてはいけないのではないでしょうか。
最近話題の<デジタルパーマ>って何ですか?とよく聞かれる。
形状記憶パーマとも呼ばれていますが、縮毛矯正のパーマ版です。
縮毛矯正がストレートアイロンを使うのに対し、
デジパーは電気コードがつながっていて、
温度が110℃までになるロッドを使います。
使う薬は矯正と同じです。
髪は110℃あれば十分熱変性をおこすので、
とっても傷みます。
そしてかけ続けていけば、
髪が炭化してパ−マがかからない髪になります。
全否定する訳ではなく、
大きなリッジを出したい人には、
1回、2回かけるにはとても有効なパーマです。
その後にかけた部分を大幅にカットしていけば問題は無いでしょう。
ただ、にた様な形状のカールなら、通常のパーマでも出せます。
知識と技術さえあれば、ある髪質以外には出来る筈です。
最近のヘアーサロンの現状は、
本来の技術を追う事を忘れ、便利なものにすぐ飛びつく、
それではいつまで経っても進歩が無いと思います。
縮毛矯正程ではないにせよ、
熱変性させるという事から生じる弊害を考えたら、
僕はデジパーを導入する気にはなれません。
それよりも、髪をちゃんとパーマがかかる状態に戻す技術と知識を持ち、
パーマの状態をコントロールする為の勉強が必用ではないのか?
そう思う今日この頃です。
僕自身、勉強中です。
でも何となくやるべき事は見えてきています。
少なくともそれは、デジパーなどの安易な商材を使う事ではない。
むしろ一番シンドイと思える所に、
答えはあるのではないかと思っています。
当然ヘアケアーと合わせて考えなければいけないし、
知識と技術を持たなければ、パーマ離れはすぐにやってくる筈。
裏話ですが、現在多くのサロンは、
パーマ剤もカラー材も、いかにフレキシブルに、
いかに失敗しにくいかを薬剤に求めます。
だから<誰にでも失敗無く施術出来るか>
にメーカーが力を入れている訳です。
そして<アシスタントに任せても失敗が少ない>
という触込みの商材が売れるのです。
誰でも失敗無く出来る技術なら、
<お家で御客様にも出来る>のでは?
と首を傾げたくなります。
だから、カラーもホームカラーの需要がまだまだ多いし、
ヘアケアーに関しては、美容師は全く信頼され無い。
以前「世の中の美容師の半分はワンレングスを奇麗に切れない」
とこのコラムで書きました。
今でもそう思っています。
カラーが失敗すればカラー剤のせいにして、
パーマが失敗すればパーマ液のせいにして、
カットが失敗すればハサミのせいのするのだろうか?
僕は最近ハサミは一本しか使いません。
<使いやすい><使い慣れてる>そういう事は確かにあります。
でもどんなハサミでも同じスタイルは作れます。
カットが失敗するのは自分の判断ミスや技術不足です。
じゃあカラーやパーマは?
白髪染めが上手くいかないから、カラー剤のメーカー変える?
じゃあカットが上手くいかないから、ハサミのメーカーを変える?
売り上げアップの為に、
またはパーマが上手くいかないからデジタルパーマを導入?
これも同じレベルの問題に思えて仕方が無いんです。
薬剤や道具が仕上りに全く関係ないとは言いません。
一貫した視点で見ていけば、良い悪いはあるでしょう。
ただね
<髪質><顔の形><ダメージ><元々の色素><現在の状況>
みんな違うのに、フレキシブルなんて【あり得ない】です。
一貫した考えの元、クオリティーを上げる為の道具や商材の向上であれば、
喜んで受け入れます。お金も時間も惜しみません。
でも最近メーカーが持ってくる物って、
美容師が楽する為の物ばっかりなんです。
簡単に出来て、失敗しない。
でも髪には良く無くて、「とりあえず傷むんだから切れば良いじゃん」
そんな感じです。
フレキシブル=何でもできる=何にもできない