最近の雑誌でのヘアー特集を見ていると、
「モテ髪」という言葉を良く目にします。
ボクの友人の宮川さんのブログでも、
似た様な事を書かれていますが、
雑誌というのは、とかく言葉遊びが好きな様で、
色んな意味不明の言葉が、紙面を賑わせています。
そうした言葉が、世間でも一般的になってしまう事も、
ままあり、
「モテ髪」なんかもその一つだと言えます。
ではこの「モテ髪」、どんなスタイルなのかと言えば、
特に目新しいスタイルでもなく、ここ何年かは、
同じ様なスタイルが、ヘアカタや、雑誌のヘアー特集で、
「モテ髪」として取り上げられています。
ヘアサロン側も、広告等にこの「モテ髪」というフレーズを、
使ったりしています。
まあ、産業としては必要なのかもしれないけど......
同じ様な髪型がいーーーーーーーっぱい載ってるヘアカタログ。
何冊かあっても、その中からしたい髪型って中々見つからない。
何ででしょうかね?
答えは簡単。
同じ様な髪型しか載ってないからです(笑)
何かの本で読んだ事あるのですが、
退屈と不安が共存しているのが、現代社会の姿だと。
本来、平凡な中に退屈が生まれ、
不安定な状態の中で不安が生まれる。
その二つは共存しないと思われて来た。
ところが実際には、退屈しながらも、
不安を抱えて人は生きている様です。
例えば退屈な仕事、
平凡で安定しているが面白みに欠ける。
この仕事を退屈と感じると同時に、
この仕事を失う事に不安を持っている。
自分だけの髪型を探しに美容室に来て、
皆とおんなじに「モテ髪」のオーダーをする。
何だか似てませんか?
皆おんなじ様な服を着て、皆おんなじ様に「モテ髪」にして、
皆おんなじ様に「世界に一つだけの花」を聞いて感動する(笑)
今時いない様な重いボブの人が歩いていました。
でも凄く似合っていて、素敵だなーと思いました。
おばあさんのお客様で、いつも襟足を刈上げる方もいます。
(素敵なおばあさんですよ)
坊主みたいなショートの女性のお客様もいます。
いわゆる「モテ髪」ではないけれど、僕はとっても素敵だと思います。
約一月前に「世界で一つだけの花」というコラムを、ここで書きました。
その後色々な人の話を聞いたり、読んだりして考えたのですが、
最近では、
「世界で一つだけの花」この唄が、
周りに流されない、自分だけの魅力を見つける為の
<応援歌>になって欲しいと思う様になりました。
そして僕は美容師というのは、その人が自分では気付けなかった,
【Another Flower】
<もう一つの花>を見つけてあげるのが、仕事なんじゃないか?
そう思うんです。
「拘束のドローイング9」でマシューバーニーは、
頭のてっぺんをバリカンで剃って、
そこにフジツボみたいなものをのせてるんですが、
不思議とカッコいいんです。
ビョークも眉毛を剃って、日本髪に角が生えていたり、
ウニみたいなカンザシを着けているんですが、
不思議と素敵なんです。

普通だったら笑っちゃうんですけどね。
正しくそれは
「世界に一つだけの花」なんですよね。
「PULS+ING」で柘植伊佐夫さんが言ってました。
「本当にモテる人は、頭のてっぺん四角く剃ってもカッコいいんだ」